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ARU田口設計工房 田口 隆一 Topics#1 現場監督が行う検査 現場の品質管理として 現場監督が行う検査は、現場管理の一環として、管理の途中で正しい施工がなされているか、という確認の意味で行います。これが現場の品質管理に当たります。現場の進行管理ばかりでは、施工管理を委託した施主からの期待に応えることになりません。 施工に起因するミスをできるだけ少なくすることで、施主の不安が減り、引き渡し後の補修やクレームも減らすことができます。施工だけでなく様々な対応を行わなければいけないので、施工だけで完全な信頼を得ることができるとは言い切れませんが、施工ミスによる本来必要のない補修が発生しないことにより、施工上の信頼を得ることができると考えます。 施工は、様々な人間が様々な状況他タイミングで行っていくもののため、全くミスがないということは難しいと考えています。とはいえ、施工者の癖などによりミスの傾向が表れてくることが容易に推測されますので、施工ミスを減らしていくための一つの方法として、これまで発生したミスについてその問題点を把握し、どの段階でどのように修正や補修をしていくかといったことを加味して検査を行えるとよりよくなります。 検査実施のポイント 検査は、検査の時点で関連する施工業者が立ち会うとベストです。検査のためだけの立ち合いが無理な場合でも、検査部分以外の作業をして現場にいるといったタイミングが設定できるとよいと思います。その場にいれば、問題点を提示し、修正がなされるように指示を行い、簡易なものであれば修正してしまうことで、施主に対しての報告の形態として、指摘個所があったもののその場で修正が行われ、修正状態も確認したという、完結した状態で行うことが可能となります。後日工事の場合、その修正状態の報告を施工業者より入手しまとめる必要があり、手間がかかること、写真の撮り忘れなどが起きると信頼性が下がるといったことが考えられます。 また、その場で指示・修正が行われることは、施工者に正しい施工方法や施工状態を伝えられるため、現場品質の向上が望めます。 指摘・修正情報は社内でシェアする 施主向けの報告の一方で、指摘・修正等を行った部分については、社内向けの写真ホルダに蓄積し、施工会議の際にその写真を工務全員で閲覧・確認し、ミスの状況と修正指示の内容を開示しあう必要があります。開示することによって、修正指示のミスが見つかることがあるかもしれません。そうした誤解を一つずつ解決して、正しい施工の状態を全員が把握し、各職に指示できるようになることで、全社的にミスの少ない高いレベルで均一化された現場の達成が可能となります。 ********************************* #
by ju-takukoubou
| 2011-10-17 10:52
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