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JAS製材品を求められたら
日刊木材新聞 橋本 崇央 JAS材と無等級材 6月20日の改正建築基準法が施行されてから、製材のJASに対する話を耳にすることが増えてきた。JASでないと現場審査が通らないとか構造計算概要書に記載できないといった話で、真偽についてはこれから取材していくので本業の紙面で報告させていただくが、全ての建築資材に関しての確認審査側の要求が厳しい方向に働いていることが原因ではないかと思われる。 JASを取っていない製材品でも現在は無等級材として告示にきちんと基準強度が定められているので、これを廃止しない限りは、「無等級材」というあやふやな存在は否定できないはずなのだが。 JAS材を巡って混乱も 当然、構造計算をする上で何の根拠があるのかわからない無等級材を使って構造計算をされても、告示で示された強度があるかはわからず、建築物もある種の危険性を最初から持っていることになる。国土交通省がこうした無等級材の矛盾を是正しようと考えているならそれは木材業界にとっても歓迎すべきことで、これにより長年の懸案だったJAS製材が本格的に普及することは間違いないであろう。 逆に本気でやるのなら3年くらいの猶予期間を設けて告知、普及活動しないとJAS製材は必要だが、ほとんど流通していない。というまたまた大混乱を招くからで、突然JASで欲しいと言われて対応できるのは集成材ということになり、ますます製材品、更には国産材の需要を失うことにもつながりかねない。 本当のところはどんなことになっているのか、非常に興味深いところ。 日刊木材新聞社
by ju-takukoubou
| 2009-04-09 11:11
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