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いい工務店との家づくり⑤ (株)田中工務店 田中 健司
私の目指す工務店
(株)田中工務店 田中 健司

1.工務店を知るには?
 工務店とは地域に根ざした家づくりを得意とする建築業だと私は考えています。
 つくるだけではなく、つくった家の保守、点検などのアフターサービスとリフォーム工事なども工務店の仕事です。
 工務店がつくる家は工業化、規格化された商品の家ではなく、その町の風土や地場の特徴を踏まえた、ものづくりが原点であるべきです。大規模な所ができないことをわきまえて、小規模だからこそできることをやっていけば、工務店ならではの付加価値がある家づくりになると思います。そこがポイントだと考えて弊社なりの家づくりをしています。
 家づくりをお考えの方は「大手メーカー」と「工務店」の家づくりの違いを、十分に理解していただくことがまずは大切ではないでしょうか。小さな工務店は情報発信が十分でないこともありますが、最近はホームページを持ち、社長自身がブログで情報発信をしている所が私も含めて多くなっています(三代目のダイアリー)。
 ネットで概要を掴み、工務店主催の「完成見学会」や「住まい教室」などに参加をすれば個性や特徴が見極められると思います。

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2.相性を探り合う?
 万人に受け入れられ、誰にでも好かれる家づくりを行う、何でもありは小さな工務店には到底無理です。
 独自性のある設計・施工術を持った、それぞれのスタイルがあるはずです(弊社では設計力・デザインセンスを売りにしています)。その独自性がご自分に合った家づくりなのかも判断して下さい。
 工務店側もそのスタイルを価値として認めて下さるお客様との出会いを求めているはずです。どこでも同じではないので特色を踏まえてお互いの相性探りも不可欠です。

3.家づくりはベストバランスを図ること
 手づくり、手仕事にこだわり過ぎる余り無駄な労力をかけることは、決してバランスの良い家づくりではありません。ある部分では機械化、工業化に頼りながら効率を上げることも大切です。
 地域によっては地産地消的に地場材を使った、手加工の伝統的な家づくりをしている工務店もあり、それらも魅力的ですが、私共のように都市で生きる工務店は常に狭小・変形地に防火、規制、軟弱地盤等の悪条件、と建築基準法の規制がつきまといます。
 合板・集成材・不燃材・金物などの建材と自然素材・無垢の木を上手く利用しながら、手仕事に委ねる部分も残したやり方も都市部ではバランスが取れた家づくりだと思います。
 
 家づくりは諸条件を踏まえた上で、いい(良い)加減、よき鈍感さを持つことも大切です。極端な材料、工法、システム頼みになるとバランスに欠ける住宅になるからです。最高の食材を使っても調理、味付け、盛り付けが悪ければ何の意味もありません。あり合わせの食材で美味しく、綺麗な盛り付けだって腕次第で可能なように設計力、施工力、材料の最適化をバランス良く保つことが重要なのです。
 そして商品を売ることでなくも設計力を併せもち、暮らし方、住まい方を考えた家づくりをしたいと思っています。そこに構造、温熱環境、空気質、耐久性などの必要な性能が担保されれば言うことはありません。
 相性の合う良い工務店を見つけ、楽しい家づくりをして下さい。
 弊社のお客様を見ると住まいづくりを楽しみ、完成後は住まい方を楽しんでいます。そんな住まい手達が日記代わりにブログで情報発信をしています。
 ここから生の声を聞くことができますので、宜しければ覗いてみて下さい。

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(株)田中工務店 HP
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by ju-takukoubou | 2009-04-08 10:56 | いい工務店との家づくり 
いい工務店との家づくり④ (株)阿部建設 阿部 一雄
私の目指す工務店
(株)阿部建設 阿部 一雄

パートナーシップづくり
 「家造り」それは、建て主にとって一大行事であり、人生を楽しく幸せにどう暮らそうかという難解に1回のテストで、一発合格しようとするくらい、難しいことだと思います。そんな難解に一緒に臨むパートナーに我々が選ばれるためにはどうすればいいのでしょうか。
 私共は名古屋市北区で明治38年から気がつけば、創業103年を迎える工務店でございます。私で5代目。これだけ工務店を取り巻く情勢が厳しい中「先代たちは、どう会社を大きくし、事業を継承し続けてこられたのか?」いっそ天国に昇って聞いてみたいと思うこともしばしばで、やはりそれが「社長たる者の責任だ」とその重さを痛感しつつも好きな家造りですから、楽しんで仕事をしております。
 さて、パートナーという言い方は若干お客様と距離をおいているような印象があるかもしれません。始めはパートナーから最後は私たちもファミリー(家族)になれるような信頼関係を築けたら最高です。

見えないものを見える形にしていく仕事
 そのために、私が考えるところの具体的な提案は、以下の通りです。
 ハード「安心・安全・快適な家造り」
 ソフト「楽しい暮らし方提案」
 工務店は、家造りという目で見えないものを形にする(造るといった方がいいでしょうか?)ことが本来の生業です。
 ここには「地域性」という考え方の要素が強く盛り込まれます。例えば、私は生まれも育ちもここ、「名古屋」です。名古屋の人たち(周辺も)が、どんなことにこだわって、物の価値を見出し、判断するのか。それを主眼にして考え出したことでした。この安心・安全・快適は、数値で示してあげることで、お客様からは信頼をいただいています。
 例えば、木材の強度、耐震強度の数値化や、職人不足を鑑みた計画的限定棟数(上限を決めること)でお客様はもちろん、協力業者の方へも安心を提供できます。
 そして、楽しい暮らし方提案は、お客様だけでなく、私たちもがそうしなければ「おもしろい家」なんて、造れっこありません。これは決まった答えは無く「心がけ」なのです。

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▲安心、安全、快適を数値で表しています。 ▲子供の情緒教育には、体験型イベントが一番です。

住まい手にも責任が
 そして、もっとも大切なことは建て主の責任として、建てた家を永続的にメンテナンス・リフォームできるしくみを提供することです。当然、会社が存続していなければ、何の意味もありません。
 これだけ申し上げれば工務店は永遠に看板を下ろせない業態だということがわかっていただけると思います。
 大切なのは、自分たちが直面する問題や課題を的確に察知して解決に取り組むこと。
工務店は社会のしくみや情勢にとても敏感な商売だと思います。

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▲定期点検とリフォームは工務店の生命線。 ▲竣工パーティーには、OBがOBを誘ったりしています。

(株)阿部建設 HP
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by ju-takukoubou | 2009-04-08 10:34 | いい工務店との家づくり 
いい工務店との家づくり③ (株)相羽建設 迎川 利夫
私の目指す工務店
(株)相羽建設 迎川 利夫

1.家は「つくること」より「住まうこと」を考えたい
 よく「○○工法の家」とか「○○の家」という謳い文句を聞く。相羽建設では工法とかシステムという「つくり方」ではなく、「住まうこと」を第一に考えた家づくりを行っている。だから、建材メーカーでデザインされた既成住宅部材を組み合わせるのではなく、キッチンや洗面台まで大工さんがつくることが多い。
 
 例えばキッチンカウンターのステンレス板の厚さは既製品では薄すぎる。生活シーンでは分別ごみでゴミ箱を2つくらい置くことが多いが、それに対応したキッチンがない。吊戸棚も使い勝手から引戸にしたいが大多数が開き。だから、使い勝手を追求すると大工さんでつくることになる。こんな感じで、住み心地を追求すると、違う思想でつくられた製品を組み合わせるわけにはいかなくなる。
 
 例えば防蟻処理も5年後の再施工で家族が生活する場に危険な農薬を持ち込みたくない。だから、防毒マスクをしなくても施工できる方法を選択することになる。例えば浴槽の色を選ぶ場合、色見本を水に浸けてみないと光の屈折での色がわからない。壁紙を選ぶとき、色柄よりも火災時にどんなことが起きるか見本を燃やしてみることが大切に思う。万が一火事になった場合、塩ビが溶けた雫や有毒ガスが家族を攻撃してこないか確認する。こんな住み始めたらとても大切な事項が「つくり手」の都合から見えにくくなっている。

2.永く住み続けられる家をつくる
 家は永く住み続けることが一番の省エネルギーだし、環境にも良い。そのためには快適に永く住み続けたいと思える家をつくる必要がある。
 相羽建設では「快適に住み続けられる家3原則」を設けている。

○いつまでも住み続けたいと思える居心地の良い家
 設計力を重要し、特に現地調査やインタビューを大切にしている。風の流れや向き、隣地の状況、視線が伸びる方向、住まい手の暮らしぶり、持ち物の量……etc.
 この他にも予算や法律、夢や希望等々の複雑に絡み合った与条件を噛み砕き、一つ一つ丁寧に解きほぐすような地道な作業が居心地の良い家づくりに欠かせない。

○つくるため、暮らすため、土に還すために必要なエネルギー消費量が少ない家
 太陽の熱や光、風、地熱などの自然エネルギーを活用して住環境を整える。家の周りの植栽等に気を使い微気候を創り出す。処分に環境負荷の少ない材料をなるべく使う。OMソーラーで太陽熱を活用した換気暖房を行っている。落葉樹で夏の日陰をつくり微気候を整えている。アメダスのデータから季節の風向きを計算し、家の中に風の道をつくっている。

○家族の生命と健康を守る物理的に安全な家
 構造計算をして耐震強度を確認すると共に、柱には性能表示された芯持ちの国産材を用い構造の耐久性を確保する。家族の健康を害することがないように、安全な材料を自然素材中心に用いる。炭を使った防蟻処理を用い空気の浄化を図り、OMソーラーで新鮮空気を大量に取り込んで換気する。

3.地域に必要とされる工務店
 地域工務店として大切なことは、きちんと家を守り続けること。だから、流行に左右され短期間で廃番になる建材や印刷で他の素材を装う不正直な建材は使わない。できるだけ「経年美化」が期待でき、継続的に供給される素材を用いる。そう考えると自然素材を素直に使うことが多くなる。木や土や石や紙や金属やガラスなどの素材を、なるべくその質感を活かして使う家になる。
 
 また、住まい手との良好なコミュニケーションを継続すること。お盆と暮れの御挨拶訪問様子伺い(年2回)の他、ホームページやニュースレター(月1回)、メルマガ(週1回)、ブログ(日々更新)等々で、身近な工務店と感じていただけるようにしている。
 暮れの仕事仕舞いには社員・職人・住まい手が集まって餅つき納会を行っている。年に一度家を建ててくれた大工さんに会うことを楽しみにしている住まい手もたくさんいる。
 
 家のトラブルは、いつ何時に起こるかわからない。普段の生活パターンが崩れるお盆や暮れの休暇中に起こることも多い。どんな時でも迅速に応急処置ができる365日24時間トラブル対応体制をとって、安心してお住まいいただけるようにしている。

4.家づくりを楽しんでいただくために
 快適に住み続けられる住まいは、住まい手・描き手・つくり手という3つの手が、それぞれの責任を全うし、対等な立場で信頼という絆でしっかりと結ばれていることが不可欠。お互いが疑心暗鬼になっていたのでは、まともな仕事などできるはずもないから、結果として縮こまった家になってしまう。良かれと思ってしたことが裏目に出ることもあるだろう。地域工務店の家づくりは、人の手でつくられるので間違いもある。そんな時信頼関係があれば、適切な手段が講じられるが、疑心暗鬼ではミスを隠す方向に心が働くのは人間の弱さ。初めての家づくりで、わからないことだらけのことを、断片的に調べれば調べるほど理解できなくなるのはあたり前。そんな疑問が不信を生む。気軽に聞ける関係をつくれば不安も解消し、本当に家づくりを楽しむことができ、居心地の良い家ができる。

5.住宅力を磨こう
 相羽建設の考える家づくりをご理解いただくために、私達は執拗な訪宅やアポ取りは行わない。毎月1~2回の現場見学会や住まい教室を通して、具体的に五感を働かせて空間を体感し、その積み重ねで住宅力を付けていただく。バス見学会では新旧取り混ぜ3軒のお宅を訪問し、住まいぶりや経年美化をご覧いただく。住まい手から「こうして置けば良かった」「こんなはずじゃなかった」という生の声でアドバイスいただき、住宅力を磨きこんで御自身の家づくりが始まる。こんな家づくりを一緒にして行きたい。
 
 結局、相羽建設がつくっている家とは、無理なことをせず正直に材料を使い、自然の摂理に従った生活が似合う家なのだと思う。
 そんな家づくりが評価され、昨年は「エコビルド賞」をいただいた。


 快適に住み続けられる家3原則
 ○いつまでも住み続けたいと思える居心地の良い家
 ○つくるため、暮らすため、土に還すために必要なエネルギー消費量が少ない家
 ○家族の生命と健康を守る物理的に安全な家


(株)相羽建設 HP
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by ju-takukoubou | 2009-04-08 10:17 | いい工務店との家づくり 
いい工務店との家づくり② (株)西峰工務店 西峰 嵩
私の目指す工務店
(株)西峰工務店 西峰 嵩氏

工務店の仕事とは
 地域工務店が仕事をしていく上で、何が一番大切か? ということが最近よく社内のミーティングのテーマになります。
 従来的な考え方であれば、答えは『工務店なのだから良い家をつくるのが一番大切なことでしょう』という結論になります。完成度や品質が高くて、デザインや住み心地が良くて、コストもそれなりに低く抑えられている。そんな家をつくればお客さんは喜んで工務店の売り上げもどんどん伸びるはずです。
 ところが現実はそんな生易しいものではありません。同じように精魂こめてつくった家でもお客さんに喜んでいただける場合と逆に、お叱りをうける場合が現実にあります。
 また、経営者の視点としては会社の業績を上げるにはどうしたらよいか?ということをつい第一に考えてしまいがちです。社員や協力会社に対しても、そのような視点で物事を要求しがちです。そしてうまくいかないと社員や協力会社の努力不足のせいにしてみたり『お客さんが無理難題を言うから』と人のせいにしてしまいがちで、どうもうまくいきません。
 それではお客さんに喜んでもらいながら自社の業績を上げるにはどうしたらよいのでしょうか? それは仕事の優先順位を変えることだと思います。
 業績を上げる為の手段として顧客満足度を上げるのではなく、まずお客さんに喜んでもらう為にはどのように行動すれば良いのか?ということを毎日の仕事の第一の優先順位においておけばよいのです。
 業績が上がらない原因はお客さんが喜んでいないからだと結論づけることです。
そうすれば業績は後からついてくるのではないでしょうか。

信用と信頼ということ
 住宅はおそらく人が一生の中でする買い物の中で一番高額商品だと思います。同じような高額な商品でも自動車なんかはカタログを見て、実物を見て、そして実際に試車をしてから購入する訳ですが住宅の場合は、建売り住宅以外は現物を見て、試しに少しの間、実際に住んでみて気に入ったから購入を決める、というようなことはまず不可能に近い話です。
 それではお客さんは何を判断基準にして住宅会社を決めるのでしょうか? もちろん品質や価格ということは大前提としてある訳ですが最終的な判断基準としては依頼する会社と担当者がまず信用できて、そして永く信頼するに値する価値があるかどうか?ということをシビアに観察してから決めます。
 当然のことながら誰しも信用や信頼関係を結べない人や会社とは100円の取り引きもしたくないはずです。
 このことは私たち工務店側からお客さんを見た時にも同じことが言えるかと思います。
 工務店の仕事は家づくりを通して単に家を建てるという作業だけで終わるのではなく、人と人との信頼の和を無限に広げることのできる、極めて人間的な営みが中心の仕事であると日々、感じる毎日です。
 最後に、きのへそ工房・西峰工務店の経営理念を紹介いたします。

お客様と社会に信用され、信頼され、
尊敬される社員であり、会社である事

(株)西峰工務店 HP
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by ju-takukoubou | 2009-04-07 18:20 | いい工務店との家づくり 
いい工務店との家づくり① 創建舎 中里一雄 
私の目指す工務店
創建舎 中里一雄

1.工務店の社会的認知度の現状は・・・
 工務店・建築家・ハウスメーカー・資材メーカー・リフォーム店・会計士・ファイナンシャルプランナー・不動産屋など、住宅を中心としたいろいろな業種のコミュニティーサイトで、この半年で1231/日平均の訪問者を誇るあるポータルサイトに訪れる人の70%が「ハウスメーカー」の検索カテゴリーから来るそうだ。工務店で検索してくるのは10%程度だけ。
 リクルートの昨年のアンケート調査でも「依頼先の候補」で50%強がハウスメーカー、工務店は19%だけ。しかも回答者の56%が30代。

家を建てる時に工務店に頼もうかと考える人がすごく少ないということである。
 大工さんは知っていても工務店という言葉は知らない、知っていても何をするのかも知らない人たちが多いということである。
 工務店が家をつくるところだと知っている人たちも怖い、何をされるかわからない、不安などなど・・・。
 工務店からの情報発信が不足しているということである。
 工務店という呼び方が馴染まれていないし、受け入れられていないかもしれない。
もっとも一口に工務店と言っても大工一人から竹中工務店までいろいろな形態があるので、一般の人たちには分類できず余計わからないだろう。

2.一般的に工務店(設計施工)で家をつくるシステムの不備を考えると
①洗練されたデザインが出来ない。提案力がない。
②施工の都合による設計となっていて、監理に中立性がない。
③専門業者、仕入先が固定化されていてコスト高を招いている。
④オープン化できていない→悪徳業者に荒らされているに任せている。
⑤保証制度が不備で安心感が持てない。 
・・・などなど改善点は多い。

3.では、住まい手にとって大手メーカーより工務店で家を造るメリットはあるか?
①住む人の都合優先で一品生産(お仕着せの大量生産品ではない)
 の家ができる。
②総予算の工事にかける費用が大きい(無駄な経費、宣伝費が少ない)。
③契約の受注者と施工者が一緒。直接施工で責任がはっきりしている。
④地域密着型でアフターメンテに機動力がある(大手は意外とない)。
⑤無垢の木、自然素材などは工務店でないと技術・手間隙がかかるので
 扱いが難しい。
・・・などが挙げられると思う。

4.また、住まい手にとって設計事務所より工務店設計施工で家をつくるメリットはあるか?
①コストを大きく外さない。
②施主の時間スケジュールが狂いにくい
 (設計期間がかかりすぎて予定より1年も遅れたなんて平気でありますからね)。
③家を作品化しないで、施主のこだわりを具体化できる。
④ 材料や工法の情報が伝達され易い。 
・・・などであろうか。

5.ここで、工務店の役割を簡単に表現すると 
地域に密着して品質の良い家をつく造り、建てた後も家守りをして、健全な経営をし、技術や職人の永続性 に注力し存続し続けることである。

6.そこで、住まい手にとって良い工務店とはどういうものか考えると
①住む人のこだわりに応えようと努力する(こだわりは施主側のもの)。
②保証制度、アフターメンテナンスが整っている。
③オープンで、社長・スタッフの顔や現場が見える。
④常に勉強している(技術、デザイン、工法、材料、法規など)。
⑤常に品質を下げずにコストダウンを意識している(施主の財布も大切)。
⑥大工を育てていて、技術や職人の永続性に注力している。
⑦大手の下請け、ディベロッパーの建売はやらない
 (同じ社内でいかに手を省くかという家を造って、片やいい家を造ることは
 不可能だろう)。
・・・ということが重要だと思っている。

7.次に、従来の工務店の再構築を考えると
(工事技量が良いことはあたりまえとして)どういうところが要になってくるか
①工務店の職能をはっきり意識し、工務店としての誇りを持つ。
②市場側主義で考える。→ユーザーが客観的に比較できるように
 メリットデメリットを出す。
③アカウンタビリティー(説明責任)の強化→成分表の開示など。
④設計力、デザイン力の強化→社内設計と施工の職能分離化。値のわかる設計。
⑤人情的経営からの脱皮→業者会、職人の手間の見直し。材工分離。
⑥現場監督・大工の社会的地位の高揚→職能への誇り。報われた報酬。
⑥ネーミング(会社名・工務店・現場監督)の再検討
・・・のように変えていく必要があると思う。

8.以上を基に弊社・創建舎の取り組み項目をあげると
①建築美の感覚を持ち、デザイン・設計力を高める。
 また、技術者として理科の勉強をし、住宅の性能を定量的に説明できるよう
 にもする(工法・自然素材頼みはダメ)。
②棟数を追わない。
③実行予算書の遵守と事前発注の励行。
④社員満足度を上げる。→甘やかさず(スタッフを選ぶ必要あり)
⑤現場見学会・イベントの継続。毎月の情報誌発行。
⑥会社、現場、スタッフを見せる。→全員でブログ。毎週の現場写真をアップ。
⑦下請け、役所の仕事はやらない→エンドユーザーの仕事のみ 
⑧設計事務所の相見積もりは参加しない(理由を明確に出す→添付資料参照)。
⑨プロデュース会社(工務店を使い捨てにする)、フランチャイズには入らない。
⑩商品は持たない→材料・商社への肩入れはしない。(推奨仕様は持つ)
⑪業者会は安全衛生の目的のみ→1職種2社以上、業者との飲食厳禁、
 虚礼廃止。
⑫社員大工をできる限り増やして行き、教育カリキュラムを作る
 (大工の手間賃を上げる)。
⑬常にコストダウンは必要(利は元にあり)だが、ローコストに未来はない。
⑭家守りとリフォームへの取り組み強化。
⑮全棟完成保証、瑕疵保証、地盤保証とする。
⑯会社の永続性を図る。後継者育成(M&Aも有り得る)
・・・などをまじめに取り組んでいる。

9.ちなみに、創建舎の家づくりの理念は
①長持ちする家(性能、デザインとも)
②居心地の良い家(性能、デザインとも)
③省エネの家
④人間と地球に優しい家  ・・・をつくるということ。
  設計も材料、工法などはこの観点から考え、取捨選択していく。

10. 創建舎の経営理念は
「誠意と努力に裏打ちされた技術による、その時最高の家づくり」
・・・で、そういう姿勢を表わしている。

11.私の目指す工務店を端的に表現すると
  いい家をつくっているということは大前提で、インターネットでも現場でもなるべく人間と仕事をさらけ出す。その上で商品を持ったり、妄信した工法や材料をアピールして宣伝することはなく、監督と大工を中心とした優れたスタッフを育てていれば住まい手の方から訪れてくださるような工務店である。

〈建築設計事務所の相見積もりをお断りする理由〉(添付資料)

1.建築家の方々は基本的に見積もりの精査が出来ないことが多く、結果値段だけで一番安い見積もりを採用することがほとんどだからです。

2.他の工務店が何らかの理由で大幅に値引きしてきたものや、採算度外視した見積もりを採用するケースが多いからです。(良い大工、監督を育てられません)

3.コンペなどにより、お施主様のご希望予算を無視した設計が多く、お施主様や私どものモチベーションの下がる引き算から始めなければならないことが多いからです。

4.ただの当て馬に利用されただけで、見積提出後も何の連絡もいただけないケースが多くあったからです。

5.見積もりには 大変な人件費がかかり、多くの落札できない見積もりの人件費が他のお施主様に転嫁してしまうからです。

6.設計に期間を多く費やしてしまい、見積もりから着工までの期間が短すぎて無理が生じることが多く、またお施主様と初めてお会いしたのが契約当日ということがありましたが、これで良い仕事ができるとは思えないからです。

7.顔が見える関係の中で設計・積算を進めて行き、お互い知恵を出し合いながら良い設計と価格を合わせた方が納得がいき、良いものができると思うからです。

 できる限り事前にお会いして、建築家の方のこだわりや作風等を私どもが知り、また弊社の施工中の現場を見ていただき、施工に対する考え方を知っていただいた上で見積りを進めさせていただくということが良いと思っております。

(株)創建舎 HP
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by ju-takukoubou | 2009-04-07 18:05 | いい工務店との家づくり 
いい工務店との家づくり 巻頭言(野辺 公一)
巻頭言 (野辺 公一  (株)オプコード研究所 所長)

このブログは「工務店との家づくり」ほどいいものはない、
という趣旨で作り出されています。
もちろん、工務店といってもピンからキリまで。
私たちは、ここに登録しているようなマスター工務店というレベルの
工務店をモデルとして「いい工務店とのお付き合い」をお薦めしています。

さて、今回から工務店自身による「工務店とは何?」ということの連載を
スタートさせます。この連載から、工務店がどのようなことを考えているのか。
工務店とはハウスメーカーと何が違うのか、
といったことを知っていただくために積極的に発言いただくことをお願いしています。

なぜ、私たちがいい工務店とのお付き合い(家づくり・家守り)を
薦めるのかを実感いただくためでもあります。
 
そのトップバッターは東京都の城南地区を自らの活動エリアとしている
創建舎の中里さんにお願いしました。
工務店の特徴はその地域特性の反映でもあって、
その地域特性によって工務店の個性が成立しています。
従って、その個性も多様です。
その多様性は実は地域や生活文化の多様性に見合っています。
 
東京の城南地区で、理想の工務店とはどのようなものなのかを
施主との関係性の中で模索し、実践している中里さんの声から
この連載がスタートしていきます。是非、ご一読ください。

そして、実は家づくり、家守りはつくり手とすまい手との共同的な作業であり、
その関係性がきちんと見えるのが「いい工務店との家づくり」であることを
私たちはこの連載を通じて確認していくこととなる、と思います。
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by ju-takukoubou | 2009-04-07 17:52 | いい工務店との家づくり