地域マスター工務店登録運動 Webコラム

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カテゴリ:工務店ブログ探訪( 8 )
工務店ブログ探訪
ブログの楽しみ方⑦
新建ハウジング編集長 三浦 祐成

家づくりの理念をチェックする
 家づくりのパートナーを選ぶとき、最も基本的なものさしになるのが「理念」だと考えています。青臭いようですが、家づくりは共同事業です。つくり手と住み手の相性で理想の家が実現できるかは大きく左右されます。相性をはかる基本は理念に共感できるか。そう思っています。
 理念が明確に見えない住宅会社も少なくありません。特に大手になるほどそうでしょう。そのぶん大手は、いろんな人を顧客にできるよう様々な商品を提供しています。一方、小さな住宅会社は日ごろ考えていることが家づくりそのものや接客、サービス的な部分に現れてきます。ぱっとみはよくわからなくても、よく見ていれば、その会社の理念が見えてくるはずです。逆に、理念のあいまいな会社、理念のない会社は、家づくりも、顧客対応も、方針もふらふらして一貫性がありません。

経営者ブログも参考に
 住宅会社の経営者が書くブログも、理念とその実践を見る上で参考になります。毎日理念について書く経営者はいませんが、言葉の節々から、また書き記された行動から、その経営者の価値観ひいては理念が垣間見えます。
 ブログとは怖いもので、日ごろ考えていないことを書いても上滑りしますし、逆に日ごろ考えていることが文章の端々に出てきます。経営者のブログをしばらく読み続けて、その内容に好感を持てたら、その会社の価値観に、ひいては理念に共感できたということではないかと思っています。
 以下はその事例ですが、大野建設(埼玉県行田市)の大野社長さんのブログです。このブログでは、経営者としての理念や価値観、企業としてのビジョン(将来の方向性)を明快に述べられていて、好感が持てます。

 仕事をしていて嬉しいことはいろいろ有りますが、やはり担当した社員が其のお客様から本当に喜んで頂き、評価をされ、次の仕事も繰り返しご発注いただくことと、ご縁のあったお客様が健康で、ご活躍されたり、企業であれば業績が益々上がってゆくお姿を拝見させていただくことです。(中略)
 まさに三方良しの現実を実感するときであります。

→「社長日記」(大野建設)

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by ju-takukoubou | 2009-04-08 14:03 | 工務店ブログ探訪
工務店ブログ探訪
ブログの楽しみ方⑥
新建ハウジング編集長 三浦 祐成

工務店から生まれるコミュニティー
 地域工務店は、暮らしに関する地域の「ハブ」(情報や人の集積拠点)になれるんじゃないか、実際そんな機能をすでにある程度果たしているんじゃないか、と―という話の2回目です。

 前回は工務店がホームページやブログで発信する地域情報の楽しさについて書きましたが、今回は「リアル」な活動の話。以下に引用したブログは、長野県飯田市のマスター工務店・大蔵建設の大蔵社長さんのブログです。

当社で設計施工させていただいたお客様の交流会「第7回オオクラウッディクラブ(通称OWC)」が、飯島町のAbさんの家で開催されました。
Abさんの家は築11年経ちますが、外壁の唐松の板も風格が出てきて、又御主人御自慢の庭も手入れが行き届きとてもいい感じになっています。
梅雨時なので、内部でのミニコンサートを計画したのですが、薄日が差して来たので野外コンサートになりました。

→「南信州木楽日記」(大蔵建設) 

 大蔵建設さんでは、同社で家を建てたお客さん(業界ではOB施主という呼び方をします)にお声掛けして、「オオクラウッディクラブ」(OWC)と呼ぶ「OB会」をつくっています。そして、今回のミニコンサートのようなイベント(+ワインの飲み会)を開催し、皆で楽しまれているとのこと。

以下もブログからの引用です。
さて、宮澤前会長の音頭で乾杯!野外パーティーの始まりです。
敷地が広いので、今回50名の参加者があったのですがぜんぜん平気です。
晴れてよかった!
OWCの定番になったパエリア。
Abさんの奥さんはスペインの方なので本格的です。 
建物の中では、OWC会員のOさん家族(御主人と高校生の娘さん)によるクラリネットとピアノの演奏も行われました。
Oさん、アルコールが入ってから演奏をお願いしてすいませんでした。
とてもすてきな演奏でワインが3倍くらいおいしくなりました!


 とても楽しげな雰囲気が伝わってきますね。僕は、この「楽しむ」ということが重要だと思っています。
 工務店が、暮らしの中のちょっとした楽しみを、自分たちが建てた家を舞台に提供する。そんな工務店の企画に「OB」たちがわいわい参加して楽しむ。まさに、工務店が地域の「ハブ」として機能しています。

 そして、こうした企画が人と人を結びつけ、ゆるやかなコミュニティーへと育っていく。大蔵建設さんのこの取り組みを見ると、それは十分可能だな、と感じます。
 仮説ですが、同じ会社に家づくりを依頼した人たちは、感性や趣味など、どこか似ているところがあるのではないでしょうか。だとしたら、すんなり打ち解け、楽しいひと時を過ごすこともできるのではないかな、と。
 工務店という「ハブ」から生まれた地域のコミュニティー。そこに参加することも、工務店での家づくりの楽しみのひとつ。そんなふうに考えています。

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by ju-takukoubou | 2009-04-08 13:58 | 工務店ブログ探訪
工務店ブログ探訪
ブログの楽しみ方⑤
新建ハウジング編集長 三浦 祐成

 地域工務店は、暮らしに関する地域の「ハブ」(情報や人の集積拠点)になれるんじゃないか、実際そんな機能をすでにある程度果たしているんじゃないか、と思っています。そんな工務店の姿はまた追って紹介していきたいと思いますが、今回はもっとシンプルな話です。

 工務店のホームページやブログは、工務店が地域のハブ的機能を果たす格好のツールであり、皆さんからすると地域情報を入手できる場でもあります。ここで紹介した地域マスター工務店のブログでも、地元のちょっとした情報が紹介されています。

住宅工房 近藤社長のブログ「薪ストーブ大好き」
ゆい工房 スタッフブログ「Today'sゆい工房」

 前者は銭湯、後者はラベンダー園です。
 また、これらのブログでもそうですし、他の工務店ブログにも、おいしいお店の情報やおもしろスポット、地域のキーマンや専門家などの話がよく出てきます。もちろん家づくりの話が大半なのですが、工務店のホームページやブログはちょっとしたタウン誌として読むことができるのです。また工務店が発行している顧客向けのニュースペーパーの中には、まさにタウン誌といったものも少なくありません。

 もちろん、町の情報を伝えてくれることと、いい家をつくれることは別の話です。別の話ですが、町に暮らすなら町のお店からものを買ったりサービスを受けたいと思いませんか?
 大手ハウスメーカーがショッピングセンターだとすれば、地域工務店は町の商店街のお店です。情報通でいろんなことを教えてくれたり、相談に乗ってくれる、人を紹介してくれる。これらを暮らしの面で担ってくれるのが地域工務店で、これが僕の考える「ハブ」の一つのイメージです。
 展示場やショールームなどを地域の人たちに開放して教室やイベント・展示スペースなどに活用してもらうことで地域のリアルな「ハブ」として機能している工務店もあります。また、高齢化が進む今後は、介護やその手前の分野でも工務店の役割が増えていくのではないかな、と思っています。

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by ju-takukoubou | 2009-04-08 13:54 | 工務店ブログ探訪
工務店ブログ探訪
ブログの楽しみ方④
新建ハウジング編集長 三浦 祐成

「マスター工務店」の登録ブログをぐるぐると見て回り、工務店の実像が伝わってくる文章、住み手の皆さんの役に立つと感じた文章を抜き出し、簡単な解説とともに紹介していくこのコーナー。今回は、工務店と住み手との接点―見学会について、その実例をブログから抜き出しながら紹介します。

見学会の活用方法の一例
 現場見学会がいつ、どこで開催されるか、その情報はどこで得ればいいのでしょうか。
 以前は、住宅会社は折り込みチラシやポスティングチラシ(よくポストに入っているあれです)でその開催を告知していましたが、最近はこれらに加えホームページやブログで告知をする住宅会社が増えています。
 でも、皆がホームページやブログで告知をするようになったいま、その中でどの見学会に参加すればいいか迷いますよね。その中でお勧めしたいのが、「明確な目的をもって見学会に参加する」ことです。
 皆さんは、家づくりの中でこだわりたいこと、譲れないこと、逆に、よくわからないこと、もっと知りたいことがあるはずです。例えば、今テレビCMで盛んに流れている「外断熱」に興味をもったけれどよくわからない、という方の場合。外断熱(戸建て住宅の場合「外張り断熱」という言い方をします)は工務店でも取り組む会社が増えていて、その構造を見せる見学会や説明会を多くの工務店が開催しています。そんな情報を検索して、いくつか参加してみると、外断熱にもいくつもの方法があったり、使う材料が違ったりということがわかり、理解が深まると思います。
 また例えばガレージハウスに興味がある、という方はそんな施工事例の見学会をいくつか回ってみるといいでしょう。
 こうして見学会を「はしご」していくうちにわからないことがわかってきて、また自分たちの中で理想の家づくりが固まってくるはずです。家づくりのパートナーを選ぶのはその後でもかまいません。いろんな見学会を回った経験はパートナー探しにも生きるはずですし、その中で候補が絞り込まれてくることも少なくありません。

マスター工務店ブログにみる見学会の告知事例
 以下に、「マスター工務店」のブログの中から、「行ってみたいな」と思わせる見学会の告知を行っているものをピックアップしてみました。
 これは香川県の「菅組」という工務店の菅さんのブログです。菅さんのブログは「ほどよい」のがいいな、と思います。長さや写真の量、更新頻度―。テーマの選び方も多彩です。香川らしくうどん屋さんめぐりの記事もあって、地元の人はもちろん他地域の人が読んでも楽しめます。
 菅さんのブログにはたまに動画が貼りつけてあるのですが、この記事では見学会の様子がアップされています。もちろん画質はそれなりですが、この家の雰囲気は十分伝わってきますし、逆にもっとよく見たいな、と思ってしまいます。最近は動画共有サイトも増えているので、今後こうした情報発信・告知方法も一般的になってくるでしょう。

 これは、大阪は堺市の「コアー建築工房」さんの「木の家を正直に創る住まいづくり」というブログです。ここにはチラシ・フリーペーパーで使った見学会の告知原稿がそのままアップされているのですが、印象的なのは建物のイラストです。写真もいいですが、イラストはよりつくり手や建物のセンスがダイレクトに伝わってきます。これも実際に見てみたい、という気持ちをかきたてられますね。
 また、このブログでも触れられていますが、実際の施工物件を使った見学会は施主の好意によってはじめて実現します。住宅会社と施主の間にトラブルや感情の行き違いがあった場合は開催できません。逆に、快く見学会を開催させてくれる施主が多い住宅会社は、総じてですが、満足度が高かった施主が多い、ということが言えます。特に建ててからしばらく経った施主の家の見学会で、しかも施主自身が参加してもてなしてくれた上に住み心地などをホンネで話してくれる、といった見学会も見かけますが、これは相当満足度が高く、かつ住宅会社とのいい関係が持続していないと不可能です。こんなところからも、その住宅会社の施主に対する姿勢や関係、施主の満足度を計ることができそうです。

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by ju-takukoubou | 2009-04-08 13:51 | 工務店ブログ探訪
工務店ブログ探訪
ブログの楽しみ方③
新建ハウジング編集長 三浦 祐成

「マスター工務店」の登録ブログをぐるぐると見て回り、工務店の実像が伝わってくる文章、住み手の皆さんの役に立つと感じた文章を抜き出し、簡単な解説とともに紹介していくこのコーナー。今回は、工務店と住み手との接点―見学会について、その実例をブログから抜き出しながら紹介します。

現場見学会とそのメリット
 工務店と皆さんとの最初の接点はおそらくホームページ、もしくは住宅雑誌や新聞広告、チラシになると思います。知り合いからの紹介というケースもあるでしょうが、今はこちらのケースが多いでしょう。
 その後、皆さんはホームページやブログなどをウォッチしながら依頼先候補を絞りこんでいくことになります。ですが、ホームページやブログでわかるのはその工務店とその家づくりの一部でしかなく、どこかのタイミングで直接会う、直接建物を見る機会が必要になります。
 工務店の中には常設(もしくは半常設)のモデルハウス(展示場)を持っているところがあり、ここに行けば建物の特徴がわかり、社員や社長に会って直接話を聞くこともできます。最近では、モデルハウスに1晩泊まってその住み心地を体感できる「宿泊体験」を行っている工務店も増えているので、聞いてみるといいでしょう。
 モデルハウスを持たない工務店でも、その建物や素材に触れたり社員・社長の話を聞くことができる機会を提供しています。それが「現場見学会」と呼ばれるイベントです(モデルハウスを持っている工務店でも開催しています)。現在工事中の現場もしくは完成した建物を、施主の許可を得て公開するもので、大半が予約制もしくは記名制になっています。
 工事中の現場では、構造体や断熱材など完成すると隠れてしまってなかなか見ることができない部分を、社員や社長の解説付きで確認できます。完成した建物の場合は、間取りや内装・外装の仕上がりを確認できますし、施主の話を直接聞ける場合もあります。
 また、最近では住んでからしばらく経った(1年とか3年とか5年とか)施主の家を公開する「OB宅見学会」、複数の現場をバスで回る「バスツアー」なども企画されています。

岡庭建設の見学会
 この現場見学の様子は、工務店ブログでもよく見ることができます。参加できなくてもその雰囲気や建物の感じは伝わってくるでしょう。
 以下は、岡庭建設という西東京市の工務店の設計士・池田さんのブログからの抜粋です。

(以下引用)
1本日は「立川の家」見学会最終日が開催された。
最終日とあって、開始時間から多くの人の波が押し寄せた。
「木」のお話を聞きたい方々、木の家造りに熱心な方々が多く訪れた。
昨日以上に紀州の山について熱い話をしてくれる山長商店の真鍋さん。
なんと、本日は紀州から同取締役 榎本様もお越し頂き、ご一緒に説明して頂けました。感謝!
木の植林・伐採・・・加工・完成の話や、木の強度など、中々聞けないお話にご参加者の皆様も満足されていたようです。そして、家造りの参考になったことでしょう。
外では、東京ガスの方々が、ガス発電についてご説明中。
予想通り、仕組みについて興味のある方々が押し寄せておりました。

岡庭建設 ikeda's blog  

 池田さんは建物の設計だけでなく、見学会のチラシもMACを使って自分で作り、そしてブログで告知し、また当日は現場で説明にあたるなど、マルチに活躍されています。設計者や施工者にポイントを聞いたり直接質問できるのが、現場見学会のメリットです。またこの見学会では、構造材を供給した紀州の材木業者の社員や、ガス会社も説明スタッフとして参加していて、その道のプロから詳しい説明を受けることができたようです。
 岡庭建設さんだけでなく、多くの工務店が見学会の日時、そして「見所」をブログを使って告知しています。それを見てから見学会に参加するとより理解が深まるはずです。
 またブログの書き手と直接会えるのも、ひとつの楽しみではないでしょうか。実際は初対面でも「初めて会った気がしなかった」という話をよく聞きますし、会った後いっそうブログのファンになってしまうケースも少なくないようです。

山と木を見る見学会 阿部建設の事例
 岡庭建設さんのケースは建物の見学会でしたが、素材など―特に自社がこだわる「木」を山や加工場まで見にいく見学会を開催している工務店も少なくありません。
 以下は名古屋市の阿部建設・阿部社長さんのブログからの抜粋です。

(以下引用)
今回の与作ツアーには、OBのご家族2組を含む19名の方々が参加され、他の工務店の参加者を含めると65名の参加者となる大イベントとなりました。詳しい与作ツアーの報告は、イベントレポートでお伝えします。まずもってご参加して頂いた皆様、天竜T.S.ドライシステム協同組合の方々ありがとうございました。
伐採体験を通じ、木の大切さを知って頂き、住宅造りのお役に立てれば幸いです。
写真は伐採の様子や記念写真、木材加工場(新月材センター)での食事の様子です。いのしし鍋やふきのとうの天ぷら、あまごや新じゃがなど心温まる料理を山側のスタッフ(天竜T.S.ドライシステム協同組合)にてご用意して頂きました。
子供さんの笑顔がとても楽しそうで、企画した私たちも楽しくなりました。

阿部建設・社長ダイアリー 

 「与作ツアー」というユニークなネーミングの見学会ですが、自分の家に使う木とそれが生えている山、その加工場を自分の目で確認してみてはどうですか、という阿部建設さんの思いが込められています。
 正直なところ、木や山を見るといっても初めてなわけですから、その良さはわかりにくいかもしれません。でも、きちんと手入れされている山だなぁ、こだわりをもって正確に加工しているんだなぁ、ということぐらいは伝わってくるはずです。また、そんな材を使おうとする工務店の姿勢、山や環境問題に対する意識も感じることができると思います。それは依頼先を選ぶ際のものさしのひとつになるのではないでしょうか。
 こうした見学会のもうひとつのいいところは、「思い出」をつくれることです。家は出来合いを買うこともできますし、それは否定しませんが、その場合思い出として残るものは少なくなりますし、その結果「思い入れ」も浅くなります。一方、家を「つくる」ことを選び、そのプロセスに参加すれば、その分大変ですが、「思い出」は増え、「思い入れ」も深くなるように思います。「思い出」の詰まった家は家族にとっていっそう大事な財産になるでしょうし、「思い入れ」が深くなるほど長く大事に使おうという気になるのではないでしょうか。特に子供と一緒に参加できるこうしたイベントは、親にとっても子供にとってもこうした効果があるように思います。

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by ju-takukoubou | 2009-04-08 13:46 | 工務店ブログ探訪
工務店ブログ探訪
ブログの楽しみ方②
新建ハウジング編集長 三浦 祐成

 「マスター工務店」の登録ブログをぐるぐると見て回り、心にぐっときた、くすりと笑ってしまった、住み手の皆さんの役に立つと感じた文章を抜き出し、簡単な解説とともに紹介していくこのコーナー。
 今回も、前回に続いて「工務店の社長さん」の日々を紹介したいと思います。

工務店としての見識を高める姿勢
 私見ですが、工務店というのはもっともハードルの高い製造業であり、サービス業のひとつであると思っています。
 地域の中小企業でありながら、マーケティングから営業、そして設計、製造(施工)、さらにアフターメンテナンスまでを一手に行い、しかも提供するものが何万点ものパーツを顧客の要望に合わせて組み合わせ、時にはオリジナルでつくる、現場生産による一品もの(=注文住宅)。また「命と暮らしを守る器」であり「一生の買い物」であるがゆえの大きな責任もその肩に乗ってきます。
 だから、工務店の社長さん(の多く)は、多忙な中でも、日々知識と技術を高め研鑽を積むために飛び回り、また書籍などから知識を吸収しているのです。

(以下引用)
12月14日(木)から17日(日)まで会議が続き東京(SAREX)、横浜(トライアングル)、島根県吉賀町柿木村(森里海の会)と旅行する事になった。年末が迫り一番忙しい時に仕事を離れるのは数年前では考えられなかったが、会社のスタッフがそれぞれの持ち場で支えてくれているので、かなりの後ろめたさはあるものの割り切って飯田を出発することが出来た。
14日は東京でSAREX「工務店力向上」ワークショップ。評論家の芹沢俊介氏の「家族のいまの姿と明日の姿」をテーマにしたお話。虐待、いじめ問題、家族論に造詣が深い芹沢氏から、家族の場である「住宅を造る事」を仕事としている我々工務店に対していろんな問題を投げ掛けて頂いた。
→「南信州木楽日記」(大蔵建設) 

 これは大蔵建設の大蔵社長さんのブログからの引用です。ここに出てくる「SAREX」というのは、「住環境価値向上事業協同組合」という正式名をもつ工務店さんの団体で、工務店に様々な支援サービスを提供するとともに、定期的に勉強会を開催しています。
 大蔵さんが書いている12月の勉強会では、家族問題の評論で知られる芹沢俊介さんを招いて家族問題について討議したとのこと。家をつくるということは家族について、その暮らしについて考える、ということだと思います。だからこそ、器を作る技術だけでなく、家族や暮らしの在りようまで考えていこうとする工務店さんがいるのです。

能力・技術を高める姿勢
 家づくりには様々な能力・技術が求められることから、それらを身に着けるための様々な研修・資格制度が存在します。以下に紹介するのは、コスモホームの二代目・鈴木社長さんのブログです。

(以下引用)
今日、シックハウス・アドバイザーの資格証書が届きました。
2004/12/15に交付され、1回の更新を行いました。
住宅には、色々な材料が使われます。
その材料に含まれる化学物質が人体に悪い影響を与えるのを防ぐため様々な知識が必要です。
そのため、定期的に講習会を受け正しい情報の中から正しい選択をして行かなければなりません。
講習の中で、総論・医学・化学・法学・建築と5つの分野から様々な問題点を出しながら、今後の仕事に対する考え方を今一度見直す事が出来ました。
住宅とは一歩間違えると、とても怖いものです。
住めない家になったら、ローンだけ残ってそれこそ取り返しのつかない事になります。
自然素材が全てではありませんが、建てた後に、資産になる家をつくりたい。
そして、長く住める家を目指して行きたいと思います。
「二代目行進曲」(コスモホーム) 


 ここで紹介されている「シックハウス・アドバイザー」というのは民間資格で取得は任意ですが、建築士など公的な資格制度もあり、工務店の社長さん・社員さんは仕事の内容に応じて様々な資格を持っています。しかも持っているだけでは意味がありませんから、日々研修や勉強会などに出かけ、その知識と技術に磨きを掛けているわけです。
 あくまで記者の目から見た傾向ですが、こうした知識や技術の向上に時間とお金を掛けている工務店さんほど、お客さんからの評判も良く、ビジネス的にも安定しているように見えます。
 また最近ではメールやブログ、SNSなどの普及もあり、工務店さん同士の横のつながりが広がり、情報交換も活発に行われるようになっていて、工務店さんの力量が全体的に底上げされてきているように感じています。

感性や趣味での共感
 情報を収集するもっとも基本的な、そして手軽な手段が読書です。<工務店の社長=職人=本なんか読まない>という認識を持つ人もいるようですが、それはあまりにもステレオタイプです。私たちが『新建ハウジング』という工務店さん向けの媒体を出すときも「工務店の社長は文字が嫌いだから失敗するよ」とさんざん言われたものですが、そんなバカにした話はない、と『新建ハウジング』では文字を多めにしています。が、読者の皆さんは普通に読んでいます(確かに文字の嫌いな人はいますが、それはどんな職業でも一定数存在するでしょう)。取材に行っても大変な読書家に出会うことがあります。
 以下に紹介するのは、「夢職人」という変わった名前の工務店さんの熊沢社長さんのブログです。

(以下引用)
新聞の書評欄におすすめ図書として載っていたので買った本。
ちょうど同じ頃、「住宅検索キーワード コト」というタイトルの記事を書いていて、それで「コト」という文字に反応したのかもしれない‥
本を買うときは特定の著者は別としてタイトルだけで購入してしまう癖があって、届いてからどこかで見た著者だなと思っていたら、以前「水惑星はなぜ生まれたのか」という本を読んだことがあってその著者だったのだ。
職業は東京大学教授 自然科学の分野で主に惑星のことを研究しているらしい。
以前、NHKスペシャルで「地球大紀行」という番組を放送していましたが、その時に企画段階から関わってきて、科学を一般の人にもわかりやすくしたという経歴の持ち主です。
→「夢職人 気持ちのいい家造りたい」(夢職人)  


 熊沢さんのブログには時折、読んだ本の紹介・感想が出てきます。それを読むと、なんとなくでも感性や趣味などが伝わってくる気がします。
 それだけで家づくりのパートナーを決めるわけにはもちろんいきませんが、感性や趣味が同じ方向を向いていると、より良い家づくりのパートナーシップが結べるような気はします。

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by ju-takukoubou | 2009-04-08 13:32 | 工務店ブログ探訪
工務店ブログ探訪
ブログの楽しみ方①
新建ハウジング編集長 三浦 祐成

 さて、今回から本格始動です。「マスター工務店」の登録ブログをぐるぐると見て回り、心にぐっときた、くすりと笑ってしまった、住み手の皆さんの役に立つと感じた文章を抜き出し、簡単な解説とともに紹介していきます。

 今回まず、工務店の社長さんについて紹介しましょう。
 そもそも皆さんは、「工務店」といってもピンとこないかもしれません。工務店とは、主に木造住宅を技術を生かして供給し、長くその面倒を見てくれる地域密着型の住宅会社です。規模はテレビCMをやっているハウスメーカーほど大きくありません。そのぶん身近な存在で社長や社員、職人の顔がよく見え、また対応が速くて小回りが利くのも強みです(もちろん例外はあります)。また地域に密着して代々仕事をしている会社も多く、信頼や評判を大事しているため、ヘタな仕事はしません(もちろん例外はあります)。

 で、その社長ですが、皆さんどんなイメージを持っていますか。以前工務店のことをあまり知らない女性たちにヒアリングしたら、「いかにも職人、こわもてのとっつきにくい人」「ベンツを乗り回して、毎晩夜遊びしてそうな小金持ちオヤジ」といったイメージが返ってきました。まあ、確かにそんな人もいますが、最近はこんな人もいるのです。

(以下引用)
昨晩、竣工したばかりの家のお施主様にお食事にお招きいただきました。
またお礼とお祝いとしてギターを弾かせていただきました。
休憩を入れて、7曲も弾かさせていただきました。
本当に人前で弾く(それも長い時間)いい練習になります。
お孫さんが総勢3名集まり、それはそれはにぎやかな食事でした。
ギターを弾いているときに後ろで遊んでいる子もいました。
女性スタッフが道連れにされています(笑)。
今回はかなり鍛えられました。。。

→「中里のひとり言」

 中里さんは創建舎という工務店の社長さんです。以前嗜まれていたクラシックギターを再開、発表会などに積極的に参加される一方で、自社で施工した家の引渡しの際にも自らギターを担いで登場、曲のプレゼントをされています。施主の家族にとってはいい思い出になることでしょう。このときは小さなお子さんのやんちゃで大変だった様子ですが…。こんな趣味をもっていて、それを仕事に、しかも自分も楽しみながら生かしている粋な社長さんもいるのです。

(以下引用)
日曜日は夕方から打合せでしたので早朝から海へ向いました。
スキーと違い、波乗りは荷物も少なくて手軽です。
九十九里の海までは100キロ足らず、往復で約3時間ですので2時間足らずの波乗りを
楽しんでから午後より十分、仕事が出来ます。
ちょっと疲れていたけどストレス発散には、やはりスポーツ。
頭の疲れより体力的な疲れの方が自分には良いです。

→「三代目のダイアリー」

 こちらは体育会系。田中工務店の三代目・田中社長さんは、ブログでお見受けするところスポーツ万能のようで、暖かいうちはサーフィン、冬はスキーを楽しまれているようです。私も数々の工務店さんを取材してきましたが、サーフィンが趣味という方は初めてです。工務店の社長はとにかく多忙です。工務店ブログでは、その中でもこうしてリフレッシュしたり家族サービスしたりしている社長さんの姿を垣間見ることができます。なんだがぐっと親しみが沸いてきませんか。「人となり」がなんとなくでもわかる。これも工務店ブログの楽しみ方、使い方のひとつです。田中さんのブログには家族サービスの様子も結構出てきます。それを読んでいるとけっこうな「恐妻家」ではないかとお見受けしましたが、いかがでしょうか。


(以下引用)
今日は久々にハーネスをつけました。大和工務店の鈴木さんと湯河原の幕岩というところで、クライミングの練習です。鈴木さんは初めて、私も数回の経験しかないため、絶対怪我はしないように、それはそれは慎重に練習しました。

→「工務店的な日々」

 山田建設の山田社長さんのブログからの抜粋。こちらはクライミングです。山田さんのブログには家づくりや現場のことも出てきますが、こうした趣味の話、そして勉強した話、お仲間の話(とお仲間との「飲み」の話)がとにかくよく出てきます。よく遊び、よく学び、そしてよき仲間と交流されている様子が伝わってきます。このブログを読んでから山田建設さんのホームページを見ると、そのことが家づくりにも表れているように感じましたが、私だけでしょうか。工務店ブログを読んでいると、その会社の深い部分、ポリシーとか社風とかコンセプトとかに触れることができます。これも工務店ブログの使い方・楽しみ方のひとつです。

 さて、長くなりましたので、今回はこのくらいに。次回も工務店社長の日々を、ブログから切り取って紹介したいと思います。

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by ju-takukoubou | 2009-04-08 13:09 | 工務店ブログ探訪
工務店ブログ探訪
予告編 ブログの楽しみ方
新建ハウジング編集長 三浦 祐成

新コーナーの目的◆
 住宅専門紙の編集という商売柄、工務店の経営者や社員、さらには大工などの職人などが書いた「工務店ブログ」をよく読みます。
まだ、慣れていないかな、硬いかなと感じるブログも散見される一方で、文章も達者、洒脱で、かつ家づくりを考えている人の役に立つブログもたくさんあります。また文章はたどたどしくも、書き手の「人となり」、家づくりのポリシーや取り組み姿勢、会社の雰囲気、住み手とのコミュニケーションがよく伝わってくるブログも少なくありません。
こんな「工務店ブログ」をもっとたくさんの人に紹介したい―というのが、次回から本格始動するこのコーナーの目的です。

新コーナーの内容◆
 具体的には、この「地域マスター工務店登録運動」に参加している工務店のブログをぐるぐる見てまわって、心にぐっときた、くすりと笑ってしまった、住み手の皆さんの役に立つと感じた文章を抜き出し、簡単な解説とともに紹介したいと思っています(会員工務店の皆さんは、文章を抜粋・紹介する旨、ご了承ください)。
 このコーナーを通じて、より工務店の存在を身近に感じていただければ、そして現場の生の住宅知識を得ていただければ、と考えています。

工務店ブログの楽しみ方◆
 そして、このコーナーをきっかけに工務店ブログを「定期購読」していただければ本望です。そこで最後に、私なりの工務店ブログの楽しみ方を挙げてみしょう。

①工務店の仕事を知る
工務店と聞いてもピンとこない人も多いでしょう。どんな人が、どんな仕事をしているのか、と。工務店ブログからは、その仕事ぶりや顧客との関係性が垣間見えるはずです。

②人となりを知る
工務店の社長・社員というと、作業着を着た年配の口下手なおやっさん、というイメージがあるかもしれません。でも最近は2代目・3代目の若手経営者や女性の経営者・担当者も多く、洗練された趣味人も少なくありません。工務店ブログにはこうした「人となり」が漏れ出ていますし、好きなスポーツや食べ物の話なども出てきます。この人なら合いそうかな、というなんとなくの目星をつけるのには最適です。もちろん、記事を読んでいるだけでも楽しいものです。

③写真を楽しむ
工務店ブログは写真―特に完成した住宅の写真や建築中の様子を追った写真が充実しています。日頃からカメラで現場を撮り貯めているだけに、いいアングルのはっとする写真が多いのも工務店ブログの特徴です。住宅雑誌よりも充実している、といったら言い過ぎかもしれませんが、写真を追うだけで家づくりの参考になりますし、単純に楽しめます。

④コメント・トラックバックを追ってみる
工務店ブログにも他のブログと同様、コメントやトラックバックがついています。そこを追って読んでいくと、工務店を取り巻く人のつながりや顧客とのコミュニケーション―つまりはその工務店の「雰囲気」がよく伝わってきます。つくり手を探している人にとっては、こうした雰囲気も参考にしたいところ。また興味のある話題や質問があれば思い切ってコメントしてみるのもいいでしょう。きっと暖かく迎えてくれるはずです。

それでは次回からよろしくお願い致します。

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by ju-takukoubou | 2009-04-08 12:03 | 工務店ブログ探訪