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住まいを歩く①
旅姿6人衆 北イタリア編
野辺 公一

6人衆再集結
 2006年10月20日、我々は再び成田に集結した。今度の旅は北イタリアがメイン。スローフード運動発祥の地であり、運動事務局のあるブラ村訪問が最大の目的。成田の通関は時節柄いろいろと噂を聞いていたが、JALとアリタリアの共同運行便ということもあるのか、殆どノーチェック。今回は万事亨はお休み。その代わりにそば屋が参加。こうして、山ちゃん、下ちゃん、ジェンキンス、貴雄ちゃん、そば屋、そして私とでイタリアへと向った。何せ、午後1時発の飛行機。機内で眠ることは難しい。機内に約13時間。さすがに疲れる。何とかミラノ空港に到着。現地時間夕方の6時。すらすらと入国。
 レンタカー会社の選定は下ちゃんに。今回は彼の選定依存度が高い。レンタカーもハーツなどのメジャーはかなり高い。しかし、空港レンタカー屋の並ぶ中でもとりわけ小さなレンタカー会社をネットで選ぶと、実に安い。半額なのだ。ここでベンツ9人乗りを借りる。当初、その安さの秘訣はイタリア国内だけの保険しか適用できないので、国外へ出ることは無理、というのが日本での情報だった。スイスへも向う我々は途中でレンタカーの借り直しを検討していたのだが、なーんだ、全然平気というではないか。スイスはEUに参加していない。そんなこともあって心配していたのだが、どうやらこの車でOKとのこと。
 と気楽に書いているが、実は受付のお姉さんの英語とイタリア語のちゃんぽんは私たちには全くわからない。英語、仏語に堪能な下ちゃんにすっかりお任せとなる。もちろんイタリア語とは関係ないのだが。それでも、我々よりは100倍以上もまし。彼は目と耳を吊り上げて聞き、そしてしゃべっていた。
 こうして、彼は今回はツアーコンダクターのような役割を担うこととなり、このストレスを背負い続ける旅となる。韓国では籠の鳥状態。そして今回は通訳地獄になるのだった。

思い通りのスケジュールは最初から挫折していた
 さあ、ここから7泊8日レンタカーによる旅がいよいよ始まる。
 当初、ナビ付きをリクエストしたのだが「ない」とのこと。車を開けるとROMがあるじゃないか。そしてROMを挿入すると、がーん。出てくるのは磁石であった。車の方位がわかる三角矢印が方角を示すだけ。やはりナビではなかったか。ま、いいか。下ちゃんがこの日のためにグーグルアースで目的地ホテル付近の地図を入手。私は、日本でミシェランのイタリア北部地図を入手していたので、ま何とかなるだろう、と例によっての能天気な考えで車はスタートする。運転はもちろん山ちゃん。助手席はからだの関係からも貴雄ちゃん。その後ろの席に私と下ちゃん。これもナビサポーター。さらにその後ろにジェンキンスとそば屋。この布陣で旅がスタート。
 我々が目指したのはミラノではなく、マジョーレ湖畔。今回はヨーロッパアルプスの麓をうろうろするような感じである。
 今回、残念なのは当初我々は2泊×3ヵ所+1というプランでいた。しかし、10月下旬は最後の観光稼ぎの時期。11月に入るとほぼ観光シーズンはおわりを告げ、ホテルなども閉鎖しているところもある。我々がリクエストしたホテルでも既にこの時期閉鎖をしていた。

スロー旅行のはずが4ヵ国強行突破の旅に
 また、スローフードのフェスティバルが開催される予定らしく、狙った地域のホテルが取れない。今やスローフードなるものを実体験するツアーも多く、我々も農家に泊まりアグリツーリズモを体験するというのに参加する予定でいたが、それも満杯。かくして、1泊移動を強行することとなった。ちっともスローじゃない、結果としてイタリア、フランス、モナコ、スイスの4ヵ国強行突破の旅となってしまったのだった。
 ま、旅はいつでも思い通りにはいかない。人生のようだ。しかし、今回はこのスケジュールが我々にとんでもなく疲労とストレスを呼ぶことになろうとは、その時はまだ少しも考えられなかったのであった。

そば屋登場
 ここで初登場のそば屋の概略を。大阪の工務店のおやじ。山ちゃん、貴雄ちゃんと同類である。関西で何故かそば打ちに凝っていて、またそば屋探しに日々奔走するという方。たまたま、出版社を営むジェンキンスが密かに忘年会用に受けを狙って三波春夫の「俵星玄番」(これセリフ部分も入れると10分以上もある顰蹙ソングでもあるが)の勉強中で、飛行機の中でもぶつぶつセリフ部分を練習していた。そして、車が走り出すやその中のセリフである「おお、そば屋かー」が口から出てきた。で、お隣の工務店のおやじは以後そば屋と呼ばれることとなる。
 車は高速を走りつつマジョーレ湖畔を目指す。時速は130キロ程度に押さえ気味。イタリアでは、後ろのシートに座っている人間もシートベルト着用が義務化されているとのことで全員シートベルト。ディーゼルエンジンも全く気にならない。
新たな旅のスタートだ。


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by ju-takukoubou | 2009-04-09 11:28 | 住まいを歩く 
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