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辣腕記者のヒント⑬
国産材時代は止まらない!?
日刊木材新聞 橋本 崇央

国産材を原料とした大型設備投資が続々と
 今年に入って国産材関係の大型設備投資のニュースが相次いでいる。
 一つは、岐阜県にセイホクグループが国産材を原料にした合板工場の建設を地元の業界と事業組合を作り進出することが決定、中国木材も広島県に国産材を原料にしたラミナ工場を建設する。両社とも地元の行政からの誘致を受けてのもので、国、県、市などの補助金を使用してのもの。岐阜が10万立方メートル、広島が当面3万立方メートル、将来は10万立方メートルを視野に入れているという。
 このほかにも新生産システムの指定を受けた全国11ヵ所での大型製材工場などが立ち上がってくる。また、水面下で様々な国産材関係の設備投資案件があり、住宅着工が106万戸と大きく落ち込む中で国産材を原料にした設備投資は止まらない。

市場縮小期に何故?
 需要拡大期であれば、こうした設備投資は歓迎されるのだろうが、大幅に需要が落ち込むこの時期に設備投資が止まらないのは、かなりの先行き不安を感じさせる。すでに製材も合板も過剰供給で大幅減産を実施して、なんとか市況を回復させてきつつあるだけに、今後の過剰供給の懸念と補助金を活用した最新鋭の大型工場の登場は周辺の中小業者を淘汰することになるだろう。
 合板関係の国産材シフトはロシア丸太の輸出関税が来年1月から80%に引き上げられることを見込んでのものと言われ、この傾向は続きそうだ。しかし、計画どおりの出材が進んでも、地域の丸太需要のバランスは大きく変わる。合板市況が上がれば高値でも丸太手当てを進め、製材工場が追随できない価格で購入を始めれば、製材工場は原料を確保できなくなる。市況が低迷して減産すれば、そのときには中小製材工場は淘汰され、丸太は山に放置されるといったことも危惧される。
 国産材をめぐる動きは今まで以上に激しさを増していくようで、注目していく必要と使える場所には積極的に使わないとはけ口がないという危険性もはらんでいる。

日刊木材新聞社
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by ju-takukoubou | 2009-04-09 11:17 | 辣腕記者のヒント
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