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辣腕記者のヒント⑧
木材は相場商品だった
日刊木材新聞 橋本 崇央

15年来の市況の乱れ
 このコラムでも何回か書きましたが、木材調達は中国、インド、中東などの木材需要が拡大し、もはや日本が好きなように買いあさることは出来なくなり、価格も日本が主導権をとらなくなったと書いてきました。
 しかし、現実は恐ろしいもので、木材業界の予想を大きく上回る見込み手当てを業界全体でしてしまい、今年の5~6月に掛けてコスト高なのに過剰供給となり、合板や集成材など多くの品目が値下がりしました。
 93年以来木材相場が大きく動き市況が乱れるといったことが15年近くもなかったことが災いしたのか、先高と見た業者は一勢に買いに走り、需要を大きく上回る在庫を抱えてしまいました。そして、予想しなかった住宅着工の減少という需要面での縮小が同時に起こり、昨年は取り合いになった構造用合板が荷余りでダブつき値下がり。
 ロシア材の製品も原木の輸出関税の引き上げでコスト高は避けられないのに売れずに値下がり、という事態になってしまいました。

不自然な下げ相場に何故なったのか
 ユーロの対円相場は一時1ユーロが170円を超すまでにあり、欧州からの製材、集成材は現地価格を多少さげても円建てでは下がらず、とても安くは仕入れられないという状況は他の産地も同じです。
 しかし、日本の国内の木材、合板の相場だけが下がってしまうという不思議な現象が起こりました。木材業者が損を出して安く売るので当然、こうした状況は長く続かないでしょうし、体力のない業者は倒産に追い込まれていく危険性もあります。
 不自然な下げ相場になったのは、あくまでも木材が相場商品だったことを業界全体が忘れてしまい、世界の木材供給情勢を考えると誰もが先高と考えたことが危険でした。
 いくら供給がタイトになってもいつまでも価格が上がり続けることはなく、需要規模を見誤ることの恐ろしさを痛感した出来事でした。
 このコラムがアップされるころには木材価格も落ち着きを取り戻しているものと思いますが、やはり木材は相場商品だったということは忘れないようにしないといけないと感じました。

日刊木材新聞社
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by ju-takukoubou | 2009-04-09 11:01 | 辣腕記者のヒント
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