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野池主義でいく⑩
工務店の存在意義の2つのパターン
 少し前に書いたことと重なるが、改めて工務店の「スタイル」について考えてみよう。おそらく地域型の工務店に対するニーズ(存在意義)は次の2つに整理できるだろう。
1)新築から細かい補修やメンテナンスまで、とにかく家のことを面倒みてくれるところ
2)大手ハウスメーカーでもなく、設計事務所でもなく、さらには「普通の家」をつくっている工務店でも対応してくれそうにない、ある程度こだわりが実現できて、でもそんなに奇抜じゃないような家を建ててくれるところ
 この2つが両方重なった存在になれば言うことはないのだが、なかなかそうはうまくいかない。
 なぜなら、2)の意識をもった住宅取得者はある程度イメージが明確になっていて、1)に見える工務店よりも2)に見える工務店の方が自分たちの希望を実現できる確率が高いと思ってしまうからだ。また逆に、1)の意識をもった人は、2)に見える工務店に対して「何だか個性的すぎてどうも…」と感じてしまう。この壁を越えるのは簡単に見えて、相当に難しい。
 1)のタイプの工務店は、2)に見える工務店が何だかまぶしく見える。でも取り組んでみてもやはり後発だから、相当に思い切ったことをしなければ2)のタイプの工務店に負けてしまう。あんまり思い切ったことをしてしまうと、今までの評価が失われてしまいそうで怖いから、結局は中途半端に終わる。一方で2)のタイプの工務店は、「今やっているスタイルが廃れたらどうなるのだろう?」という不安がつきまとう。でもスタイルを広げるのは怖い。

両立を目指すリズム
 どちらのタイプの工務店も両方を目指すべきだとは思うが、要するに時間をかけて取り組むしかないように思う。ドラスティックな変化を求めるのは無理だし、リスクが大きすぎるだろう。ただここで重要なのは、「どちらも中途半端はよくない」ということ。中途半端な存在だと自覚している工務店であれば、両立を目指すよりもどちらかに目標を絞ったほうがよい。そういう意味では1)のタイプもある種の「スタイル」だと思える。
 どちらかの「スタイル」が確立され、地域で評価されてきた時点で、次にぼちぼちと両立を目指す。これには時間がかかるだろう。ただ、「中途半端な存在」で安定した仕事が取れる時間はあまりないような気がする。どちらかのスタイルの確立は急ぎ、そこからはぼちぼちというイメージがよいように思う。

野池 政宏
住まいと環境社
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by ju-takukoubou | 2009-04-08 16:56 | 野池主義でいく 
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