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野池主義でいく⑨
工務店を会社らしくしたい
 とは言うものの、一方では「会社を会社らしくしたい」とも考えている工務店の社長も多い。会社らしくしたいということは、大雑把に言えば「社長が前面に立って動かなくても、システムとして会社が回っていく」というイメージだろう。正直自分がしんどいということもあるし、「もし自分が倒れたりしたら…」と考えれば、こうした発想になるのもわかる。
 ただ、社長の個性が感じられないようになれば、その工務店は魅力をかなり失ってしまうように感じる。社長が前面に立たずに、それでも社長の個性が生きるという姿が理想だろうが、これを実現するのは簡単ではない。

社長の個性が生きる棟数
 工務店の社長との会話の中で「適切な年間棟数は?」ということがよくテーマになる。ある程度のところまで到達すれば、このあたりのことについて悩むことになるのだろう。「地域型の工務店とは?」「地域密着の工務店とは?」というようなことをつらつら考えてくる中で、私は「社長の個性が生きる限界の棟数」というものがあるんじゃないかと思うようになっている。
 おそらくある数を超えれば、そのへんが薄まってしまう。もちろんその数は一様ではなく、社長の力量や個性によって違う。またその工務店の歴史にも影響されるだろう。
 いわゆる老舗、いわゆるブランドは、歴史によってつくられた会社の色があり、それをそれぞれの時代の社長が進化させていくという形で続いているのだろう。それを一代で築くというのは相当にしんどい。無責任な言い方だが、そこまでを目指さなくてもよいのではないか。

京都議定書対応
 ここでちょっと休憩して、私の専門(?)の話をしよう。
 もううるさいくらいに毎日毎日地球温暖化のニュースが溢れている。私はここ5年ほどはずっと住まいの省エネをテーマに活動し、何とか「工務店運動」としての省エネが展開できないかと考えてきた。ただ残念ながら工務店の動きは鈍く、ある時期はもうあきらめかけた。ようやくごく最近になって「自立循環型住宅研究会」を発足させたらかなり反応があり、少しだけ光が見えてきている。
 省エネ住宅を進めていくための第一歩は「提供した住宅のエネルギー消費量を知る」ということだ。作業としてはごく簡単なことだが、これをやっている工務店は極めて少ない。もっと言えば、自分の家庭のエネルギー消費量さえ知らない。
 もちろんエネルギー消費量に影響する要素は「建物や住宅設備」以外にもたくさんあり、とくに家電の影響が大きい。だからこれを調べたからと言って何かが明確にわかるというわけではない。でも、これを知らなければ始まらないというのも事実だ。
 政府は今後断熱の法制化などを進めてくる気配になっているが、こういうのは「マクロ」で見た、「上からの」省エネ策に過ぎない。もし法制化すれば国全体として少しは省エネになるだろうが、それぞれがつくっている家が省エネになるかどうかは別の話だ。自分たちでそれを確かめていくのが正しい姿勢だと思うが、いかがだろう?

野池 政宏
住まいと環境社
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by ju-takukoubou | 2009-04-08 16:55 | 野池主義でいく 
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