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マルチハビテーションとは
業界コトバの散歩⑫
マルチハビテーションとは
岩下 繁昭

マルチハビテーションとは、複数の場所での居住のことで、時代とともにその意味合いも変わってきている。
 当初は都市部の狭小な敷地の住居やマンション(シティーハウス)に住む勤労者が、都心から遠く離れた郊外や田舎に広い家(カントリーハウス)を持ち、平日は都市部のシティーハウスから通勤し、週末は緑豊かなカントリーハウスで過ごすといったものであった。
 これは都市部での住宅・土地問題の解決策として、当時の建設省(国土交通省)が打ち出したものである。
 さらに国土交通省は2005年に、「二地域居住」といったライフスタイルを提唱している。これは都市部の団塊の世代のリタイアで、都会に暮らす人が週末や1年のうちの一定期間を農山漁村で暮らすというもので、田舎で暮らす期間としては、年間1~3ヵ月連続、あるいは毎月3日以上で通算年間1ヵ月以上としている。

田舎で暮らすマルチハビテーション
 一方総務省は、過疎化の進んだ地域の活性化のために、「交流居住」と名づけマルチハビテーションを推進している。交流を目的として、都会と田舎を往き来するライフスタイルを交流居住とし、各地方自治体とともに、「ふるさと回帰フェア」などで都会からの積極誘致を図ろうとしている。最終的にはUターン、JターンやIターンなどで、過疎化した田舎での居住者増加を狙ったものである。
 マルチハビテーションの場合、住民票をどちら側に出すべきかといった問題がある。住民税、国民健康保険料、介護保険料などは、地域によって料率が違っているし、公的なサービスのレベルも異なっている。
 例えば東京都では高齢者のインフルエンザの予防接種料は、2,200円であるが、埼玉県の多くの市では1,000円となっている。しかし過疎で有名な長野県栄村では村の補助金は1,100円で個人負担は2,400円と最も高い。過疎化の進んだ地域の活性化というならば、都会の居住先ではなく、地方の居住先に住所を移すべきであるが、福祉の負担と恩恵といった点では割り切らざるをえない。

我海外でロングステイのマルチハビテーション
 またバルブ景気の時代に通産省によって提唱された「シルバーコロンビア計画」は、リタイアメント後の第二の人生を、生活費の安い海外で豊かに過ごすプログラムであったが、結局は冬の寒い時期は、気候の良い南の国で過ごす「ロングステイ」といったライフスタイルを選択する人が多くなった。
 タイでは冬だけでなく、夏も暑い日本を離れロングステイする人も少なくない。地球温暖化やヒートアイランドなどで、夏もタイの方が過ごしやすいからである。
 日本の住まいはそのままにして固定資産税や光熱費だけを払い、海外転出届けを出し、海外をベースに、年に数ヵ月を日本でといった人もいる。タイやマレーシアなど東南アジアならば物価が安く、日本のわずかな年金だけで暮らしていくことができる。
 こうした場合、健康保険をどうするかが問題となる。住民票がないと日本の国民健康保険には入れない。日本の国民健康保険は、海外で支払った治療費は補填してくれるが、海外旅行保険では、日本滞在中の治療費などは補填してくれない。そのためには一時帰国担保特約を付けた海外旅行保険に入り、日本での滞在中も保険が使えるようにするといった方法もある。また現地で日本滞在中のための海外旅行に入るといった方法もある。
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by ju-takukoubou | 2009-04-08 14:55 | 業界コトバの散歩 
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