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健康な住まいの科学
業界コトバの散歩⑨
健康な住まいの科学
岩下 繁昭

健康ブームの中で
 数年前までは、さまざまな健康法の紹介がテレビの人気番組になっていた。納豆が体にいいというと、1日4、5パックも食べるといった、健康番組フリークが紹介され、納豆健康法がブームとなる。
 いくら体にいいといってもモノには限度というものがあるはずだ。そこで科学的データが探し始められ、納豆には100gあたり234μgのセレンが含まれており、厚生労働省が定めた1日のセレンの摂取限界の基準値が250μgということから、納豆は1日2パック以内といったニュースが報道され、納豆健康法ブームも落ち着きを見せることになる。

バウビオロギーの考え方
 住宅に関しても、さまざまな健康法が世の中に飛び交っている。その中には科学的に根拠がなさそうなものも少なくない。とは言っても住まいがわれわれの健康に全く影響しないかというとそうではない。納豆におけるセレンの摂取限界の基準値のような、科学的な研究が、健康な住まいを実現するためには、必要である。
 日本では今のところそうした研究者は少ないが、ドイツではバウビオロギーと呼ばれ、健康な住まいの科学的な取り組みがなされている。
 バウビオロギー(Baubiologie)はドイツ語で建築生態学、建築生物学といった、Bau (建築、構成)、Bio(生物、生命体)、Logie(科学)から作られた造語で、その基本的な考え方は、建築をまずそこに住む人間を中心に考え、体の健康、心の安らぎ、その人の生き方を実現していこうというものである。
 エコロジーと違いを強いて言えば、人と建築との関係をバウビオロギー(Baubiologie)、建物と自然との関係をバウエコロギー(Bauecologie)として区別しているが、まずは建築といったミクロの世界での人と建築との生態学的なアプローチをし、つぎに建築を含めた土地や風土、気候など自然環境、地球環境との調和のとれたものにしてゆこうとするものである。
 ドイツのバウビオロギー専門家協会VDBでは、バウビオロギー学者、微生物学者、化学者、予防医学専門家、弁護士、建築家などの学際領域であるバウビオロギーのネットワークとなっている。

バウビオロギー25の基本ルール
 VDBでは、化学的な汚染物質や、かび菌など微生物、電磁波などに関して、データベースやセミナー、これらの科学的な測定や分析を行っている。
 また1983年に創設されたノイボイエルン・建築バイオロジー・エコロジー協会(Institut fur Baubiologie + Oekologie Neubeuern)は、次のようなバウビオロギーの25の基本ルールを掲げている。
1)自然および人工的な障害のない敷地
2)住宅は騒音や汚染源から離れている
3)緑地を持った低密度な住宅
4)個人が尊重され、自然な人間的な、居住者主体の住居
5)社会的な負荷のない建築
6)自然素材でまがい物でない建築材料
7)湿度調節できる材料を使用して室内空気質の自然な調節ができる
8)新築の際に急速に乾燥させ建築の総湿気量を減らす
9)断熱および蓄熱のバランスが良い
10)最適な室温および表面温度
11)自然換気による良好な室内空気
12)輻射熱を基本にした暖房システム
13)採光、照明および色が自然な状態である
14)太陽光など輻射熱の変化をできる限り少なくする
15)電磁波や電波の影響を受けない
16)放射線レベルが小さい建築材料の使用
17)騒音や振動から防護されている
18)有害物質の放散と臭いがない
19)カビ、細菌、塵およびすべてのアレルギー物質を可能な限り少なくする
20)最適な水質である飲料水
21)環境問題を引き起こさない
22)エネルギー消費を最小にし、再生可能なエネルギーをできるだけ使う
23)限られた資源を有効に使い、また地球温暖化ガスを削減するために、地域の建築材料を使う
24)家具やインテリアデザインに生理学およびエルゴノミックスの知識を活用する
25)調和のとれた形やプロポーション、寸法に配慮する。
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by ju-takukoubou | 2009-04-08 14:42 | 業界コトバの散歩 
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